薬酒果実酒伝道師・オサム師(渡邉 修)
◎果実酒なんて、果実と砂糖とホワイトリカーを入れれば出来上がり!簡単なんです。
◎でも、美味しい果実酒を作るにはちょっとしたポイントがあります。
★私が何百回失敗した経験から得たものをここでお伝えします★
①果実酒素材は無限です。
②毒性が無いか低いもの。
③漬け込んで美味しい果実酒に仕上がる果実・種子・根・根茎・葉・茎・花・樹皮などです。
④薬酒の場合、効能が期待できる植物・動物の全体や一部器官、菌類も含み、風味は二次的です。
⑤ネット通販でも世界中の素材が入手できます。冷凍果実や乾燥ハーブも漬けてみましょう。
①氷砂糖が扱いやすい。グラニュー糖や上白糖でもよい。
②風味や効能をプラスする目的で蜂蜜や黒糖・メイプルシロップ・糖蜜を使うことも。
③シュガーレス・ノンカロリーを目的に、天然や人工甘味料を使うことはお勧めしません。
★果実酒で飲む糖分など知れています。そんなことを気にして作ること自体、ナンセンスでしょう。
①漬け込みビン
②素材を量るための量り
③原酒を量るための計量カップ
④濾過のためのロート(すいかん)
⑤ろ紙=ペーパータオル、コーヒーフィルター
⑥ラベルとペン
⑦保存用細口ビン
㊟果実酒での失敗のほとんどが、濾す時期を忘れてホッタラカシになってしまうことです。
★ラベルに漬け込み月日と濾す予定日を書き込みましょう。カレンダーや手帳に書く方法も。
①35度ホワイトリカーが一番。価格的にもお得。
②乾燥素材(植物性)は25度甲類焼酎がよい。仕上がり度数の関係。
③動物性素材は35度以上がよく、生の場合は40度以上欲しい。
④ブランデーやラム・ウォッカ・ジン・ウイスキー・乙類焼酎などの蒸留酒もお好みで。
⑤ワインや日本酒・紹興酒などの醸造酒はアルコール度数が足りないので、35度ホワイトリカーや蒸留酒を混ぜ、20度以上に調整して用います。
■成分の抽出期間は素材によって大きく異なり、生素材の目安を挙げておきます。
1.花類:2,3日~1週間
2.ベリー類:1~2週間
3.葉物:半月~1ヶ月
4.根・根茎:1~3ヶ月
5.果実類:3か月前後
6.硬い果実類:半年~1年
★薄くスライスすれば期間も短くなりますし、乾物ならさらに短縮できます。
★霊芝や木質の素材は入れたままでも問題ありませんが、濁りが出たら濾します。
★ガラスビンがよい。
酸や有機溶媒に強く、洗って何度も使えます。
★大きさは漬け込み量に比例しますが、初めは少量で試してみましょう。食品900ビンがオススメ❣
★ただし、梅酒のように1年熟成するものは、原酒1.8L以上は漬けたいので、3Lビン以上が必要です。
①中型~大型の果実;原酒と果実のml:g比は2:1~3:2が標準=1800mlに900~1200g。
②小型の果実類は2:1~4:1程度で、素材により開きがあります。
③花や葉などの軽いものは、重さより漬け込み容量でみます。原酒でひたひたにする感じが標準。時間が経つと分離し、原酒のスペースが現れます。
④乾燥生薬は少なく15~20:1、特殊なものは30:1以上も。
★抽出期間が終わったら濾して細口ビンに保存します。
★色付きビンの方が紫外線を遮断できるので変質しにくいです。
★熟成と言っても基本的には酸化や変性によってクセが無くなる程度で、色や香りなどは劣化していきます。
★早めに飲むことをお勧めします。特に抽出期間の短いものは、賞味期限も短いと考えられます。
★飲み方にルールはありません。お好みで楽しんでください。
★基本はロックと水割り。
★ソーダ割り、お湯割り、牛乳割りもあり。
★ブレンドも。酸味が無いものに梅酒やレモン酒を加えたり、クセのないリンゴ酒に花酒の芳香をプラスしたり。
★色々アレンジして新しい飲み方を見つけましょう。
アントシアニン系色素の赤紫が美しくおいしい果実酒。
左からブルーベリー酒・カシス酒・小梅桑の実酒・アメリカンチェリー酒・桜の実酒。
美しい色も味の内、果実それぞれの風味は異なりますが、この5品は旨い。特に桜の実酒は絶品です。
絵画は全て星野博美さんの作品です。
薬酒果実酒伝道師・オサム師(渡邉 修)
群馬県吾妻郡中之条町大字上沢渡 2476-6
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